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お家の診断。

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- はじめに・・・
今日本の一般住宅のほとんどの外壁材は以下3種類です。
モルタル外壁とは、セメント+砂+水を練り混ぜ、ラス下地(ベニヤ等)の上にル−フィング(防水紙)を貼り、さらにラス網(金属の網)を貼りその上にコテ等を用い左官仕上げした外壁の事を言います。左官仕上げしただけのモルタルには、防水性能は殆どありません。そこで素材保護と化粧を目的として、アクリルリシン・スタッコ・タイル吹き・リシン掻き落とし・ジョリパット等に、各種塗装が施されているのです。
窯業系サイディングとは、セメントに、チップ材(木片)を混ぜ、圧縮し固めて一枚のボ−ドに成形された物を貼り合わせた外壁の事を言います。
ボ−ドに仕上げられただけのサイディングには殆ど防水性能は無く、素材としては水分を吸収しやすい性質です。この状態では建材として不向きな為、製造の最終段階で塗装加工され防水性能を備えます。
現在では、多彩な色・柄・デザインを選ぶことが出来る様になり、耐候性・耐久性にも優れ、多くの住宅に用いられています。
A・L・C外壁とは、エアー・ライトウェイト・コンクリートの略称で、セメントと樹脂を混ぜ合わせた物に、気泡を入れスポンジ状にする事で軽量化されたコンクリートボード板のことです。それを貼り合わせた物をA・L・C外壁といいます。
施工性に優れ断熱性も良く主に軽量鉄骨造りの住宅に使用されています。
A・L・C自体には、防水性能は殆ど無く素材保護のために塗装処理が必要となります。
- 家の内部を守る大事な役割を果たしてくれるそれぞれの外壁材ですが、痛んで来れば当然"手当"をしてあげなければいけません。そこで、二つに分けて見ましょう。
症状の初期段階では、"予防"の為の手当てが必要になります。症状が悪化した状態になると"治療"が必要となります。
年数が経つにつれて建物が老朽化していくのは、当たり前の事。しかし、"予防"する事で、老朽化を防ぐことが出来ます。
お家は新築時、使用する木材等に防腐剤が塗られていたり、外壁が塗装されていたり一軒のお家が誕生する時に、予防対策が施されています。
しかし、痛みのシグナルに気付かず放置した状況が長いほど、痛みは進行し"治療"と言う手当が必要になります。
病気やケガを治癒するには、通院や入院や手術という様に、時間もお金も掛かります。お家も同じく、大がかりな工事が必要となり、当然日数も費用も掛かります。
そこで、ご自身で予防診断出来る様、どの様なシグナルがあるかを揚げて見ました。
- A)チョ−キング(モルタル・サイディング・ALC共通)
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外壁に保護機能として塗られている塗料が紫外線などの太陽光線によって劣化し、チョ−クの粉の様に浮いて出てくる事です。手で触って見ると白っぽい粉がつきます。 |
| 原因・・・ |
塗料の組成は、顔料+樹脂+色素が基本です。顔料は、酸化チタン(白)で出来ておりそこに色素を混ぜ、耐久性や耐候性をつける為にアクリルやウレタン等の樹脂を混合します。年数とともにその樹脂の耐久性や耐候性が衰えた結果顕われる現象です。
各家庭で最も多く見られる現象であり、このチョ−キングが起こっている状態で、塗膜の防水性能は、本来の1/10以下まで低下してしまいます。
※冬場、気温が急激に低くなると、水分を多く吸収したモルタル外壁は、その水分が凍結・膨張して素材破断を起こす事が有ります。(水は、凍ると膨張します。) |
| 対策・・・ |
下地を整えその下地の状態にあった塗装をする事で改善
されます。 |
- B)藻・カビの発生(モルタル・サイディング・ALC共通)
 藻の生えたモルタル外壁(築6年) |

藻の除去後 |
外壁部が緑色になっていたり、黒くなっていたりしている場合は、殆どが藻やカビが、発生していると言えます。
| 原因・・・ |
防水機能の低下によって発生しやすくなり、各家庭で多く見られる現象です。(立地条件により発生している場合も有ります)
その環境は、藻・カビ等の菌類の最も発生しやすい状態にあります。藻・カビは、外壁にある水分や塗料の樹脂(有機物など)を養分とし成長し続けるのです。 |
| 対策・・・ |
藻・カビを高圧洗浄やカビ取り剤などで除去し下地を整え、塗装をする事で改善されます |
- C)ヘア−クラック・クラック(モルタル外壁のみ)
- 外壁上に発生したキレツの事です。髪の毛程度の細いひび割れの事をヘア−クラックと言い幅や深さの大きい物をクラックと言います。
 ヘアークラック |
 クラック |
| 原因 (1)・・・ |
新築時、水分を含んだモルタルを左官仕上げし乾燥させるのですが、乾燥する事で収縮してきます。その時にクラックが発生する事があります。当然、左官仕上げ時のモルタルの厚みが薄ければ薄いほど発生しやすくなります。 |
| 原因 (2)・・・ |
建物のアバレやヒズミです。
新築の木造住宅は、材料として比較的新しい生木が使用されます。当然生木も壁の中で呼吸し、徐々に乾燥していきます。生木自体も乾燥する事で収縮し、軸を組んでいる生木があちらこちらで引っ張りあったり、押し合ったりと動きが出てきます。この動きが壁に伝わりクラックが起きる事があります。 |
| 原因 (3)・・・ |
防水性能が低下したモルタル外壁は雨や夜露等で水分を吸収して膨張し天日にさらされ乾燥してくると収縮します。この様な状況が繰り返し起こることで、クラックが発生します。 |
| 原因 (4)・・・ |
幹線道路・工場・工事現場に隣接している場合は、振動で発生することがあります。 |
| 原因 (5)・・・ |
地震で発生することがあります。 |
| 対策 ・・・ |
クラックを補修し下地を整え、塗装をする事で改善します。 |
 クラック補修前 |
→ |
 クラック補修後 |
→ |
 塗装下塗り完了後 |
- ※一般にクラックの補修はコーキング剤を使用しますが、適切な種類を選ばないとトラブルの原因となります。
- D)モルタルの剥離・膨れ(モルタル外壁のみ)
- モルタルが下地(基材)からはがれたり、膨れたりする現象です。
| 原因・・・ |
クラックの入ったモルタル外壁を放置しているとクラック部分からさらに水が侵入し、モルタルの内側にあるラス網・ル−フィング(防水紙)・ラス下地(ベニヤ)等を腐食させてしまいます。
特にラス網は、金属で出来ている為、腐食すると激しく膨張してしまい、場合によってはモルタル自体の重さに耐えられず剥がれ落ちてしまう事があります。 |
| 対策・・・ |
痛みによって異なりますが、モルタル補修をして塗装する、もしくは、ラス下地・ル−フィング・ラス網を補修しモルタル左官仕上げをして塗装をする事で改善されます。(柱・間柱・筋かい等まで腐食がある場合は、当然補修が必要です。) |
- E)目地の痛み(サイディング・ALC共通)
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サイディング外壁には、縦貼り横貼り等様々な種類が有り、その多くには目地(継ぎ目)が有りコ−キング材で目地埋めされています。
一般住宅のサイディング目地に使用されるコ−キング材は、おもに変成シリコン系・ウレタン系・アクリル系の物が多いです。
| 原因・・・ |
紫外線・熱・酸化・酸性 雨などにより、初期性能の低下に伴い現れる、いわゆる経年劣化です。
コ−キング材を打つ時の量や厚さ種類によって劣化速度や要因は、異なって来ます。目地は、サイディング・ALC外壁の中で重要な部分です。右図の様な状態の場合は、早急に手当が必要と考えて下さい。 |
| 対策・・・ |
目地のコ−キングを、打ち変えるもしくは、増し打ちをする事で改善されます。 |
 コーキング打ち増し処理 |
 処理後 |
- F)サイディングのソリや浮き
- 防水性が低下した状態や、目地のやせ・割れを放置していると起こる痛みです。
| 原因 (1)・・・ |
塗膜の防水性が低下することで水分を吸収しやすくなったサイディングは膨張し、次に天日にさらされ乾燥することで収縮します。この様な状況を繰り返す事で、 ソリや浮きが出るのです。水分が抜けることで変形してくるのです。 |
| 原因 (2)・・・ |
目地割れた箇所や目地やせた箇所からも水は入り込みます。特に目地部分のサイディングの断面は、塗装がされていない為、表面よりもかなり吸水率が高くなります。また目地の内側には、サイディングを固定させる為の、胴縁と言う木があります。その胴縁まで水が廻ると腐食してしまいます。打ち付けている釘やネジも腐食してしまうとサイディングボ−ド自体が割れてしまうことがあり、そり・浮きの原因にもなります。
※一度そってしまった、又は浮いてしまったサイディングは、元には戻りません。 |
| 対策 ・・・ |
そり・浮きの状態が、さほどひどくなければ目地をしっかりコ−キングし、下地を整え塗装する事で、現状以上に痛みが進行するのを防ぐことが出来ます。
そり・浮きの状態がひどい場合は、同質、同柄の物で、部分交換します。但し、モデルチェンジ、廃盤などで同質、同柄の物がない場合は、全体の貼り替えもしくは、出来るだけ近い物で部分交換し、塗装をする事で改善されます。
しかし、胴縁まで腐食が進みネジやクギがきかない場合は大掛かりの工事が、必要となります。 |
- G)ALCの浮き・ヒビ割れ
- 防水性が低下した状態や、目地のやせ・割れを放置していると起こる痛みです。
| 原因・・・ |
元々、防水性能の無いALCは、塗膜の防水性が低下することで水分を吸収しやすくなります。また目地割れ部や目地やせ部からも水は入り込みます。特に目地部分のALCの断面は、塗装がされていない為、表面よりもかなり吸水率が高くなります。水分を含んだALCは、膨張し次に天日にさらされ乾燥することで収縮します。この様な状況を繰り返す事で、浮き・ヒビ割れが出るのです。但し、元々厚みの有るALCボードがこの様な状態になるには、相当時間が掛かります。
またA)でも述べましたが、冬場等気温が下がると凍結・膨張し素材破断を起こしてしまう事が有ります。
※一度浮き・割れの出たALCは、元には戻りません。 |
| 対策・・・ |
浮き・ヒビ割れの状態が、さほどひどくなければその部分をコ−キング処理をし、下地を整え塗装する事で、現状以上に痛みが進行するのを防ぐことが出来ます。
浮き・ヒビ割れの状態がひどい場合は、部分交換をするか、全体の貼り替えをする事が必要です。但し容易な事では有りません。 |
自分で診断チェックシート(外壁編)
| A)チョーキング | あり | なし |
| B)カビ・藻の発生 | あり | なし |
| C)クラック | あり | なし |
| D)モルタルの剥離・膨れ | あり | なし |
| E)目地の傷み | あり | なし |
| F)サイディングのソリ・浮き | あり | なし |
| G)ALCの浮き・ヒビ割れ | あり | なし |
- チェックシートで3個以上「あり」に○があれば塗り替え、補修が必要です。塗装の直接施工店にご相談下さい。
"お家も大切な家族" です、ご家族と共にいつまでも健康でいられます様に。

築6年 屋根・外壁塗装完成
治療より予防の心がけを。
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